凸凹和紙織物「根」
偶然性を装いつつも、量産可能な凸凹和紙織物「根(こん)」。
素材はシルクと和紙でできています。この織物は、1300年以上に渡り絹織物の伝統産地としての歴史をもつ、京都府北部の丹後地方にある民谷織物さんとのコラボレーションにより生まれました。

この織物が生まれたきっかけは、日本一高いと言われている、樹齢800年を越え、高さが60m以上もある杉の大木に出会い「この堂々とした幹を作りたい!」と思ったことです。
どうすれば、出会った時の感動を表現できるのだろうかと色々思案しました。


そして、どんどん幹が育つイメージで、カットした和紙を自由に貼り合わせました。
その結果、あまりの厚みのため織機だけでは織れないので、人の手で補助しながら特殊な織りをしました。

そして、折角ですが、綺麗に織り上がったものを無心でくしゃくしゃに揉んでいます。揉むことで立体的になり、躍動感が生まれ、景色が豊かになります。


作品名の「根(こん)」の由来
大木の前に立ち、見上げていたのですが、ふと根元に目をやると、今にも動き出しそうな力強い根が大地に張り巡らされていました。その時、「根強いからこその大木があるのだ」と当たり前のことを思ったのです。
目に見えるものばかりに囚われていては、大切なものを見過ごすことがありますが、何が正しいかの判断や決断は、自分を信じようと思ったことから名付けられました。

凸凹和紙織物「根」は、素材としての強度も抜群で、洗濯も可能です。長さも自由に作れるので、アイデア次第で色んな物が作れます。オリジナル製作やご質問などございましたら、お気軽にコンタクトページよりご連絡ください。