新アトリエ「1階」のご案内
こんにちは、アトリエの改装を自ら手掛けDIYへの興味が湧き起こりすぎた和紙アーティスト裕也です。本当はアクセサリーを作らないといけないのですがね。
天井、壁、床、内装のありとあらゆる面の塗装に丸々16日ほどかかりました。本当に大変でしたが、やってみて良かったし楽しかったです。家づくりの構造や仕組みを知って、実はいつか家づくりにも挑戦してみたいと思っています。
さて、今日はそんな新アトリエのご案内。長くなるので、2回に分けて書きます。
今回のアトリエの改装テーマは「ワクワク」です。
ここには、和紙アーティスト裕也のアトリエと家業である和紙の加工専門会社、有限会社中村美術工芸が入居しています。
玄関です。築100年以上の京町家らしいですが、趣は何もありません。増改築や改装を繰り返されてきたそうです。ですが、天井の低さや鰻の寝床など、町家を感じさせる要素は残っています。
1階アトリエ。ここは主に家業の作業場で、大型機械があります。


元はこんなでした。前は印刷屋さんが入居されていたそうな。
これは紙を裁断する断裁機。製本には欠かせません。
これはプレス機。大型のアイロンみたいなものです。60×90㎝のものを一気に高温でプレスできます。うちでは主に熱で圧着する紙や布の接着に使います。
これは紙に折り筋を入れる昔ながらの道具。手動で紙を差し込み、ペダルを踏むことでテコの原理により筋を入れることができます。奥下に見える丸いのが鋼の球で手前にあるペダルを踏んでガチャコンがちゃこんと折り筋を付けます。
一般的に大量生産品は便利で速い自動の機械を使いますが、うちは大量生産というより手作業での仕事が多いので、物に合わせて手で微調整をします。
電気も使わず人の感覚が頼りです。個人的に大好きな道具です。
これは厚紙に筋を入れたものです。筋を入れることで折り曲げが容易にできます。厚みや何を作るかによって筋の幅を変えます。
これは印刷物を乾燥させる跳ね上げ式のラック。これも時代を感じます。
最近は特に使用頻度も少ないのですが、何かのディスプレイに使えないかと思っています。
1階の板の間であった空間。今後棚を置いてズラズラーっと紙を保管します。
壁面はタワシで雲や時の流れを表現。
1階アトリエ、虹色の水玉部屋。
電気工事の際に丸くくり抜いて配線工事をされていたのですが、電気屋さん曰く工事が終わると元に戻すとのことだったので、これはカラフルにしたら可愛いんじゃないかと思い、もっとたくさんテキトーにくり抜いて、そのまま置いといてほしいとお願いしました。
奥の引き戸の向こうには、染色などをするための土間、倉庫に変えた元風呂場、そしてトイレがあります。
水玉部屋は印刷の仕事部屋になります。
これは襖サイズも印刷できるエプソンの大型インクジェットプリンターです。これを使って、神社仏閣のレプリカ制作などを請け負っています。

元はこんなでした。
以上で1階のご案内はおしまいです。
次回は2階のご案内をします。