黒と金のコントラストがモダンな印象の和紙ネックレス 1401

皆様こんにちは。

今日は久しぶりに和紙アクセサリーのネックレスのお話をします。自分自身いつ見ても飽きないお気に入りのネックレスでよく着けています。黒い和紙ボールに仏像に使う金箔を無作為に貼ったシリーズで、オリジナルコーティングにより水や汗に濡れても大丈夫です。

この和紙ネックレスは2014年から作っているので、うちの中ではロングセラーですね。

下記、少し話は逸れますが、遠く関連があるので記します。

和紙アクセサリーの開発に2008年頃から取り組み、2010年頃に何とか完成し、その後手当たり次第に模索をしていた2-3年がありました。

和紙アクセサリーや和紙そのものに可能性を感じ(信じ)、2013年に家業(有限会社中村美術工芸:和紙の加工専門会社)を辞め、(当時ARATAというブランド名で)独立しました。ただ、いつか和紙という強みで、家業も一まとめにした経営をしたい!すべきだ!と思い続けて8年。ようやくそのタイミングが来たと思い、今回の和紙アクセサリーブランド事業と家業の移転統合に至ります。

家業は父1人の会社です。何十年と職人としてやってきた父に、自分が培ってきた感覚は、ただぶつかるだけではっきり言って一欠片も伝わりません。生きる時代や価値観も違うし当たり前なのですが、性格も感性も真逆な親子です。こういった話は自分の周りでもよく耳にします。特に家族経営している伝統産業系にはよくある話でしょうか。これで良かったのか?という葛藤もありますが、親孝行でもあると信じ、また応援してくださる方々の声を都度思い起こし、がむしゃらに自分の道を突き進んでやるぜ!という強い気持ちで日々過ごしております。

選んだ道が、一番いい道。自分の道に咲いている花を見逃さずに歩く道のりは、きっと楽しい。と大宅邦子さんの本に書いてありました。

とそんな訳で、独立するまでずっと神社仏閣関係の家業の仕事をしていた自分にとって、ファッション関係の仕事は、幼児がいきなり親に連れられて初めて保育園に行くような感覚と似ていて、本当に何も知らない分からない世界でした。

右も左も分からず、とりあえずデザインとファッションの合同展示会「rooms」に出展を始めたのが2013年9月で、それに向けて作ったシリーズの和紙アクセサリーです。

白×金も展開しています。

金箔を無作為に貼るのもかなり試行錯誤したような記憶があります。自分が作るのは出来立ての金がピカピカした仏像ではなく、昔から今に伝わる剥落したり煤や時間の積み重ねで黒光りしているような仏像のように無作為でないと面白くないと思い、自分なりの作り方を考えました。

だから、自分の中では、今でも飽きずに見ていられるのではないかと思っています。ユニセックスなデザインでモードやストリート、色んなジャンルの服にも合わせやすく、個性的で他の誰とも被らない点が気に入っています(自画自賛ですが、その位好きなのです)。

今はオンラインショップには掲載しておりませんが、そんなお気に入りのネックレスのお話でした。書いていて2014年当時を懐古しました。

 

ちなみに同シリーズのピアスを2年以上四六時中着けっぱなしですが、今でも問題なく使えております。金箔が少し剥がれてきたくらいです。気になるくらいに剥がれてきたら、再度金箔を無作為に貼ってお直ししようと思っています。このピアスのビフォー(完成時)→アフター(2年後)→アフター(金箔貼り直し後)については、また別ブログでお知らせしようと思っています。

それでは、まだまだ暑い日が続きますが、皆様どうぞご自愛ください。

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