新アトリエ「2階」のご案内

皆様こんにちは。和紙アーティスト裕也です。

今日は前回に続いて新アトリエの2階のご案内をします。

では、早速階段を上がりましょう!

 

さすがは京町家、階段が急です、かなり。そして、幅が狭い!!!

お気に入りの壁。

これは初代町家の土壁。

おそらく入居者が入れ替わるたびに壁紙が上に貼られたであろう土壁ですが、剥がした後の表情がなんとも言えずお気に入りで、そのままにしています。ただ、ここは砂場か!?って言うほど土埃が酷かったので、シーラーをしっかり塗って固めています。

そして、階段を上がると目に飛び込んでくる赤い部屋。ここは物置になる予定。

塗装してからちょっと赤すぎたかなと思いドキドキしながら工務店さんや娘に相談したら、「めちゃいいやん!」と言ってもらえたので、一安心した次第(木下工務店御一同さんや娘の優しさに感謝)。

元はこんなでした。

奥の部屋は家業の作業場。

 

こちらも奥の部屋。

元はこんなでした。

白い壁からは僕のアトリエです。左の全ての壁が湾曲しているのがお分かりいただけると思いますが、これは本当にこんな感じで湾曲しているのです。古い壁あるあるですね。

工事前の床も真っ直ぐ歩けないほど凸凹で平行ではなく、毎回酔いました(>_<)

そんな床も木下工務店さんに全て真っ直ぐにしてもらいました。歪みがひどく相当苦労したと仰ってました。

元はこんなでした。

ここも僕のアトリエ部分です。この部屋は初めて漆喰塗りに挑戦しました。漆喰、すごく楽しかったです。プロのように上手く塗れるわけはないので、テキトーに塗りました。それが良かったみたいです。いい味わいが生まれました。

 

1階も2階も天井にはベニヤ板を張っています。そのベニヤ板には、京町家には欠かせない伝統的な油を塗りました。

山中油店さんと言って、京都には油専門の老舗があるのです。料理用のオリーヴオイルも美味なので、油好きの方は京都二条の山中油店さんへ行ってみてください。

元はこんなでした。

 

新アトリエのご案内は以上です。

古すぎる建物は、予定外の事が想像以上にありますが、都度対応し、イメージを決めて進めて行く過程は自分にとってもものすごくいい勉強になりました。

改めて自分が古い建物(明治期の洋館や町家)が大好きであることを知り、その物件との接し方、改装方法、色んな学びがありました。

移転して良かったと心の底のうんと底から思っています。

 

決して今風でお洒落なものではないです。というのは人、家感を残したかったのです。京都のこじんまりとした和菓子屋さんみたいな、人の暮らしが見えるようなものにしたかった。願わくは、ここで仕事をする者や訪れてくださる全ての老若男女が「なんだかワクワクする」と思っていただけたらいいなと思って、好きなように、こんな感じに仕上げました。

なので、友達の家に遊びに来るような感覚で、訪れていただけるとうれしいです。和紙アクセサリーのショップはしませんが、アトリエにお越しいただければご覧いただけます。外に出ることも多いので、お越しの際には必ずメールください。

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