最近読んだ本「限りある時間の使い方」のこと。
「限りある時間の使い方」著者:オリバー・バークマンさん
この本、読後付箋だらけになってしまいました。
僕自身、常日頃から思考している「時間」のことについて書かれた本です。巷によくある、いかに効率よく物事を処理するか…ではなく、時間や生き方に関わる哲学的な内容です。
僕は、過去も未来もなく、あるのは「今、この瞬間のみ」という考えで基本生きています。読んでいて、会ったことのないオリバー・バークマンさんに会ったことのあるような感覚に陥りました。
自分と向き合える人、常に向き合っている人には楽しい本だと思います。
全部の付箋箇所を紹介したいけど、それはとても面倒なので割愛してご紹介します。
-
80歳くらいまで生きるとして、あなたの人生は、たった4000週間だ。
-
まず些細なタスクを全部終わらせて、自由な時間がたっぷりできたら大きな仕事に取りかかろうというわけだ。僕は従順に、効率的に、やることリストを片づけていった。小さなタスクをせっせとやるうちに1日が終わり、次の朝にはまたタスクが大量に積み上がり、全神経を集中させて大事な仕事に取りかかるタイミングは永遠にやってこなかった。こんなふうに過ごしていると、何年経っても、大事なことは先延ばしのままだ。
-
「失う不安」のかわりに、「捨てる喜び」を手に入れることができる。
-
本当にやりたいことがあるのなら(創作活動でも、恋愛でも、社会運動でも)、確実にそれをやり遂げるための唯一の方法は、今すぐに、それを実行することだ。
-
知っている人も多いと思うけれど、僕たちが利用している「無料」のソーシャルメディアは、実は無料ではない。そこではあなたは顧客ではなく、商品だからだ。
-
禅の教えによると、人の苦しみはすべて、現実を認めたくないという気持ちから生じるのだという。「こんなはずではなかった」「どうして思い通りにいかないんだ」という気持ちこそが、苦しみの根源なのだ。
-
「何が起ころうと気にしない」生き方とは、未来が自分の思い通りになることを求めず、したがって物事が期待通りに進むかどうかに一喜一憂しない生き方だ。
-
やるべきことが大きすぎて圧倒されるとき、少しだけズームアウトしてみれば、すべてはちっぽけな問題に見えてくる。ほとんど無だ。日々の不安や悩み事、人間関係、出世競争、お金の心配など、宇宙から見ればまったくどうでもいいことなのだ。
以上です。
タスク管理術ではなく、ビジネス本でもない、哲学書みたいな感じで楽しく読めました。
おすすめの1冊です。