最近読んだ本「2030年の東京」のこと。

2030年の東京

今日は本のご紹介です。

2030年の東京」著者:河合雅司さんと牧野知弘さん


京都を拠点に活動している僕にとって東京の未来を知ることに意味があるのかと思いました。でも、東京を知るということはつまりは日本を知ることに繋がると思い読みました。

カバーにも書いてある通り、厳しい未来がカテゴリー毎(仕事・家族・街や住まい・暮らし・老後)に分かりやすく書かれています。

 

さて、本の中身をご紹介します。

  • 人口が減り始めたのに東京一極集中が続いてきたので、今や東京都には総人口の11.1%が集まり、都内総生産は全国の19.5%(2018年度)を占めています。これまで日本企業はヒト・モノ・カネを集め続ける「集積の経済」を東京都において見事に成功させてきたわけです。
  • 東京駅の東側にあたる城東地区においては、向こう3年間で70万坪の新たなオフィス床が誕生します。これはDX化の流れ、すなわち東京でのオフィス需要の減少を見越したものではありません。(中略)相変わらず人口が増え続けることを前提とした「集積の経済」の発想です。
  • テレワークが普及すればするほど、対面でのディスカッションやブレインストーミングの機会は重要になります。(中略)これまで以上に貴重な機会と位置づけられることになるでしょう。
  • 今後の東京は、単身者の急増が予想されます。単身者と言うと、大学に入ったり就職したりしてワンルームに住む若年層を想像するかもしれませんが、2030年の単身者は1人暮らしの高齢者です。東京で高齢化した人と、前述のように地方から呼び寄せられた人です。
  • これから生き残る街は、都心への利便性が高く通勤に便利、あるいは自然が残っていて癒されるなどではなく、街にどのような機能が実装されているかが問われます。具体的には、医療の充実度では他所には負けない、金融機能が優れていて現金を持たずに生活できる、シェアリングエコノミーが発達している、など特定のサービスを街に引き込んでいくことです。
  • 高齢社会への道を進む日本において、決定的に欠けているのは大人の社交場なんです。ヨーロッパ諸国では、タキシードやドレスに着替えて夕方からオペラを見たり、カジノで楽しんだりする文化がありますが、東京で仕事帰りに中高年夫婦が着飾って出かけられる場所というのは限られます。
  • 百貨店は快適な生活の雰囲気を提供する場に転換していくでしょう。「こんな暮らしはどうですか」という提案の場であり、演出装置です。(中略)今まで体験してこなかった、気づいてこなかった新しい生活シーンを教えてもらえるし、自分の魅力に気がつく。そんな生活プロデュースを標榜する百貨店が生き残っていくのではないでしょうか。
  • 2030年の東京を展望する時、気がかりな課題の一つに治安の悪化があります。
  • 2030年代後半には、全国で3戸に1戸が空き家になると推計されています。
  • 東京都は2025年度に介護職員だけで約3万5000人不足すると推計しています。このままなら、2030年度にはさらに不足が拡大することでしょう。
  • 2030年頃には東京圏だけで125万人の介護難民が出ると予測されています。
  • 2030年には、「老後をどう自分らしく生きるか」を考える人が今より増えるのではないかと思います。2030年に高齢者となる世代は仕事一筋ではなく、集団よりも個々人で気の合った仲間とこだわりの趣味を楽しむことに長けています。SNSに慣れ親しんできた世代でもあり、仕事を離れてもつながり続ける手段をいくつも持っています。ある程度、暮らしにゆとりのある人たちを中心に、元気なうちに若い頃にやり残した趣味や活動に打ち込み、悔いなく生きようという価値観が広がるのではないでしょうか。また、この世代の話を聞いていると「あまり長生きしても仕方ない」と考える人が増えているような気もします。2030年代の高齢社会は、今の高齢者はもちろん若年層とも異なる独自のオタク文化が花開くようになるかもしれませんね。
  • 何事も、急いては事を仕損じます。まだ多少の時間的余裕と選択肢がこの国に残されている間に、どこまで「古き日本」を、「古き東京」を、「時代後れとなった成功体験」をぶち壊すことができるか。そこに勝負がかかっています。

 

以上です。

読んでみて、40代京都暮らしの自分にも無関係とは思えない内容ばかりだと思いました。

ただ、僕は基本楽観論者なので、この本の通り厳しい未来になったとしてものほほんと生きていくつもりです。

 

世代問わずドキドキワクワク読んでほしい1冊です。

2030年の東京

 

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