最近読んだ本「インフレ不可避の世界」のこと
最近ブログで本を紹介することが増えている、和紙アーティスト裕也です。
なぜ、本の紹介が多いかと言うと、皆さんに今伝えた方がいいのではないかと思う本だからです。
今、世の中は大変動の時代を迎える段階だと思っています。
普段の仕事も大事だと思いますが、一人一人が国や会社を当てにせず、自分を信じた自立した生き方ができる世の中が望ましいと僕は考えています。
和紙アクセサリーの話を書くのが本当はいいのでしょうが、未来の自分や世の中が良い方向へ向かうよう「現在(いま)」を全力で生きるのが僕のポリシーの一つです。なので、読んだ本をご紹介せねばと思う時には、紹介せずにはいられないのです。
前回に続き、今回の本も今後の世の中を知るという点で、かなり勉強になると思います。
こういう本を20代前半から読み慣れていて、且つ理解できて、お金を活かせたら世の中がどんな風に見えるのかな〜。
お金を使うと活かすは全然違いますものね。
さて、前置きはこのくらいにして、大事な中身をご紹介します。
「インフレ不可避の世界」著者:澤上篤人さん
- 「ようやく、2%インフレ目標達成だ」などと喜んではいけない。これは想定外の展開によってであり、きわめて危険な2%インフレ達成である。
- 国債を大量に保有している日銀は巨額の評価損を抱え込んで、財務の急悪化から円紙幣の信用低下を招くことにもなる。これは、もう否応なしのインフレ要因となっていく。そこへ、円に対する信用低下は円安と輸入物価の上昇を招き、さらなるインフレを誘引する。
- 先進国でも最悪の状況になっている日本の財政だ。そこへ金利上昇ときた。もはやかつてのような銀行や企業の救済に大盤振る舞いはできない。その結果、ゼロ金利や資金はいくらでも借りられるという甘っちょろい経営環境で温々としてきた企業は、バタバタと潰れていく。つれて、大量の失業も発生する。大きな社会問題となるのは避けられないだろう。
- 預貯金などに969兆円もの個人マネーを寝かせたままというのは、恐ろしくモッタイない話である。世界最大の眠れる資産であり、世界最大のムダ金となっているのだ。とにかく、お金をつかう、お金を経済の現場にまわしてやる意識を高めよう。それが日本経済のためであり、自分のためでもあるのだ。もちろん、ムダづかいをしろというわけではない。これからはモノでの満足を超えて、心の贅沢や気持ちの満足にお金をつかうのだ。生活の質を高めるとか、毎日の生活に潤いをもたらすとか、お金のつかい道はいくらでも広がる。
- こんな元気のない、将来に夢をもてない社会を子どもたちに残していくわけにはいかない。それは、大人の責任でもあるのだから。
以上です。
気になる方は是非読んでください。
まだまだご紹介したい(しなければならない…と勝手に思っている)本があります。
8月にイベントが決まりましたので、また近々お知らせします。
いつも最後までお読みいただきありがとうございます。