最近読んだ本「完売画家」のこと
今日は本のご紹介です。
「完売画家」著者:中島健太さん
僕は画家ではないですが、参入障壁の低いアクセサリー業界にいる和紙アーティストとして必要なヒントがあるのではないかと思い読みました。
読後、ビジネス視点が大変勉強になる本でした。本書内の「画家」「絵描き」という言葉を「和紙アーティスト裕也」に置き換えて2回連続で読んでしまいました。
さて、本の中身から、モノづくりの自分の立場で気になった箇所をご紹介します。
- 「絵描きは食えない」は言いわけ
- 「プロでやるのはどんな仕事も難しい」というだけなのに、業界全体が「画家は食えない」を言い訳に使ってきたと感じます。
- 制作には、2ヶ月弱かかりました。描きたいという気持ちがわいて日本に戻り、最初に描いた絵であり、描きたいというモチベーションをダイレクトにぶつけることができた作品です。
- 振り返ってみると、競う人が少ない、あるいはいないところで戦うのが僕の人生の戦略です。人のいないところで戦えば、勝算があります。ビジネスでも同じでしょう。僕はニッチな需要を発見するのが得意で、正面から戦うのはあまり好きではありません。
- 画家は、誰かが資格を発行するわけではありません。では、どうすれば、画家といえるのか。答えは、自意識を画家にすることです。
- コネは必要です。ですが若手がコネを作りたいのであれば、誠実に作品に向き合うことこそ、最もその近道にだということは、忘れてはなりません。
- いままでの業界の絵の価格が、号単価10万円から20万円で止まっている理由は何か。それは、価格に対する理由づけが、はっきりしていないのが一因です。
- 僕は、「作品が売れる」ことは、「自分以上に自分の作品を大事にしてくれる人に出会うこと」だと思っています。
- 僕自身がさほど納得していなかった作品が、誰かの琴線にふれたことはたくさんあります。自分の作品のよさは自分にしかわからないというのは、作家のエゴです。
- 大切なのは、自分の物を売る能力がどこのフィールドに合っているかを見極めることです。
- 変えられるところから手をつける
- 「かわいい」を制すれば、世界を制する
以上です。
絵の勉強にもなるし、自分自身ワクワクしながら楽しく読めました。
「完売和紙アーティスト」
カッコいい!!!
長い道のりだけど、自分なりに一歩ずつ頑張ります!