和紙アクセサリーについて

和紙の白

古来より和紙は、文字を書き絵を描く材料であり、加工性の良さを生かした器や文具などの工芸品も作られ、また、軽くて丈夫な性質を生かした照明や衣服などの生活用品にも使われてきました。さらに、日常に身近な素材でもあったことから、折り紙や凧などの玩具なども作られてきました。

そして、和紙の穢れのない白さに、人々は願いを託し、敬う心を込めるため、祭りや神仏への祈りの形としても重要な素材でありました。

日本人は、長い歴史の中で、和紙の特性を生かしながら暮らしてきたのです。

やさしく寄り添う和紙ネックレス

そして、今までにない、けれども違和感もない、新しい和紙との暮らしを目指して生まれたのが、和紙だからこそできる、人に寄り添うアクセサリーです。幾度となく試行錯誤をした結果、編み出した独自の立体成型技法「特許出願中(特願2022-092726)」で制作しています。

主な特徴は、次の通りです。

  1. 着けていることを忘れるほどの軽さ
  2. 天然素材の肌触りの良さと素朴な温かみ
  3. 水に濡れても大丈夫
  4. とても丈夫で長く使える
  5. とにかく自由であること
    和紙アクセサリーの重さ比べ

    1. 着けていることを忘れるほどの軽さ

    和紙ネックレスとボールペンの重さ比べです。
    とても軽いことがお分かりいただけると思います。
    軽やかな着け心地はとにかく楽で、身体への負担がありません
    未晒し和紙ボール

    2. 天然素材の肌触りの良さと素朴な温かみ

    自然の恵みを手間ひま掛けて、一つ一つ手作りしています。このボールは、未晒しという染色も何も加工していない和紙そのものの色味で、真っ白ではなくナチュラルな生成り色になります。自然のパールと同じで、どなたのお肌にも馴染む色合いです。そして、和紙の温かみと肌触りの良さを感じていただけるでしょう。

    人にも地球にも配慮されたサステイナブルなアクセサリーです。

    水に濡れてる和紙ボール
    水に浮かぶ和紙ボール

    3. 水に濡れても大丈夫

    水や汗にも強い独自の特殊コーティングに加え、防水・撥油・防汚コーティングも施しているため、日常からドレスアップまで様々なシーンで安心してご使用いただけます。

    どんなお天気でも、装うたびに和紙の温もりを感じていただけるでしょう。

    お手入れですが、水や雨に濡れた時、汗をかくシーズン、長時間直接肌にふれた時は、乾いたやわらかい布でそっと拭きとり、自然乾燥させてください。汚れがひどい箇所は、布を湿らせ軽く叩くように拭いてください。他のアクセサリーと同じで、和紙だからといって特に難しいことはありません。未晒しボールの拡大

    4. とても丈夫で長く使える

    未晒しボールの拡大画像です。楮(コウゾ)100%の和紙で作られているため、長い繊維がよく絡み合い、とても丈夫なのです。それでも長くお使いいただく中で傷や汚れは付いてしまうものです。しかし、和紙アクセサリーは、どんな傷や汚れでもケアや修理ができます。

    和紙は、世界中の絵画の修復にも使われています。寺社仏閣の多くの古文書や絵画の複製や修復に携わってきた私たちは、お気に入りのアクセサリーを、ずっと長く思い切り使っていただくため、いかなる修理でもお受けできます。修理方法は、お使いの頻度や使い方などによって様々です。そして、和紙が天然素材であるが故に決まった答えがありません。そのため、実物を確認した上で、新品同様に直すためベストな方法で修理いたします。末長くご愛用いただけるように、真心込めて修理させていただきますので、どんな些細なことでもお気軽に何なりとご相談ください。

    和紙虫
    大好きな楮100%の色とりどりの手漉き和紙

    5. とにかく自由

    和紙アクセサリーは、日本独特の四季に合わせ、気温や湿度など日によって微調整をしながら手の感覚を頼りに制作します。

    サイズや形状、染色や装飾が自由にできるところも和紙の特性です。

    掌の小宇宙

    最後に...

    紙漉き以外の全工程を京都のアトリエで行っています。

    私たちが使う和紙は、直接紙漉き職人さんに会い、共視共感していただける方に漉いていただいています。

    私たちが紙漉きをしないのは、職人さんが紙を漉いている姿がとても美しく、真似できないものであるからです。そして、職人さん達が今まで伝統を守り続けてくれたことへの感謝の気持ちがあるからです。

    職人さん達が実直に漉き上げた和紙に、ウキウキしながら私たちの手を加え、ワクワクしてくれる人に届け、また笑顔で紙を漉いていただく。私たちは、関わる全ての人たちのワクワク循環を継続させるために、アクセサリーを通じ持続可能な活動を模索しています。

    そして、和紙の伝統や文化を大切にしながら伝承するため、新しい可能性に挑戦し続けます。